【思い出語り】ゲーム「幻想水滸外伝」

幻想水滸外伝 Vol.1 ハルモニアの剣士 PS one Books

幻想水滸外伝 Vol.1 ハルモニアの剣士 PS one Books

幻想水滸伝という作品ももはや過去の作品となりつつあるが、
それでもこのシリーズを知っている人は多いだろう。

だが、この幻想水滸外伝となるとどうだろうか?

Ⅲをプレイしたことがある人なら「ナッシュ」は知っているだろうけど、
恐らく外伝をプレイしたことがある人はかなり少ないのではないだろうか。

「ギャルゲ―」「!が多すぎ」等の批判を以前目にしたことがあるが、
自分にとってはとても好きな作品のひとつだ。

主人公「ナッシュ・ラトキエ」は世界に27しか存在しない
真なる紋章の調査を行っているハルモニア神聖国の諜報員。

彼は貴族階級の出(髪が金髪であることがその証拠)でありながら
家を捨てていたり某所で火薬の扱いを身に着けたり傭兵になったり、
腰に帯びた剣も含めて色々と訳ありなキャラクター。

それなりに酸いも甘いも噛み分けているが、
軽口を叩いてやり過ごすだけの前向きさも持ち合わせており、
知略を用いて逆転を演出する能力もある。

だが、真なる紋章は宿していない。
そこがいい。

端的に言ってしまえば「ナッシュ・ラトキエ」は
シリーズナンバリングタイトル作品の主人公と異なり、
歴史を動かすような力を持つ存在ではないのである。
(※トーマスを除く。彼はシリーズでもかなり特異なキャラなので)

幻想水滸伝Ⅱの様々な場面に立ち会いながらも、
ナッシュの力では歴史を変えることは叶わない。

でも、だからこそ彼は語られなかった歴史の証言者なのだ。
そして彼の個人的な歴史も、本来は語られることのないものだろう。

しかしハルモニア神聖国という謎に満ちた国の一面を描いた、
彼と彼の家族、あるいは彼の家族になるかもしれなかった男との物語は
幻想水滸伝という世界をより魅力的にしてくれた。

あとオープニングが無駄に気合が入っている。
このオープニングだけでも幻想水滸伝ファンは見る価値があると思う。

もはやシリーズナンバリングタイトルが出ることはなさそうだが、
魅力溢れる世界の1ピースを埋めるこの幻想水滸外伝、
ご興味があれば是非プレイされたし。