【映画感想(ネタバレあり)】コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 復活のルルーシュ

  • 発売日: 2019/12/19
  • メディア: Prime Video

観ました。
以下、ネタバレ感想。





なんというか、個人的には悪い意味で思っていた作品とは違う作品でした。

復活のルルーシュと副題につけている訳だから、ルルーシュが復活しないとファンは納得しないことでしょう。だからルルーシュが復活するのは事実上確定、それはもう見る前から分かっていると言われれば確かにそう。

とはいえ、「ルルーシュは復活するの? しないの? どっちなの?」という観点で作品を引っ張るのかなあと思ってたんですね。

だからまあ、ルルーシュが出てくるのはせいぜい後半30分ぐらいで、エピローグに続編匂わせて終わる感じかなあと。
でなければわざわざ死んだはずのルルーシュというキャラを引っ張り出してくる意味もないので、次への布石としての作品なのだろうと。

ただ、冒頭いきなりルルーシュ出てくるんですよね。
んで、どこそこへ行ってこれこれしかしかすれば本来の意識を取り戻して復活出来そうだ、と。

つまり自分がこの映画の作品の目玉だと思っていたポイントは、冒頭でいきなりほぼ確定してしまったんですね。かといって代わりになる目玉があるかというとそういう訳でもなく。

だからその後は基本消化試合で、特に盛り上がりも驚きもないまま終わってしまったなあという印象でした。

周りも自分達で考えることを放棄して全部ルルーシュ任せで、何というか、ルルーシュに対して不自然に優しすぎる世界っていう感じがしました。

彼の贖罪がテレビ版最後の死であるならば、やはりそれが偽りであったならもっと糾弾されるべきなのではないかな、とも思います。
もちろんその中でCCやカレン、シャーリー達が生存を喜ぶのなら、それはルルーシュにとっても確かな救いになるのだろうとは思うのですが。

よかった点としては、シリーズキャラオールスターとでもいうべき登場キャラ数と、各キャラのその後をあちこちで垣間見ることが出来たこと。
これはやはり続編がなければ見ることのできないものですから、ファンサービスとして十分なものがありました。

ただまあ、総じてテレビシリーズの終わり方の方が魅力的に感じられたので、復活して嬉しかったかと問われると難しいところ。

スパロボでいうところのifルートぐらいの位置づけが自分としてはしっくりくる、そんな作品でした。