2020年11月感想まとめ
映画
・ドクター・ストレンジ 3D
(監督:スコット・デリクソン、主演:ベネディクト・カンバーバッチ)
実家にあるテレビが、
かつて話題になったタイミングで購入した3D対応TVなのですが、
たぶんまだ3D機能を3回ぐらいしか使ったことがない(死
というわけで以前アマプラで見てその映像美に感動した本作を3Dで見てみました。
映像はね、やっぱりすごい。
特にラストより少し前のアクションシーン(ロンドン街中での戦闘シーン)には
ひたすらに圧倒された。この部分だけでも一見の価値はある。
「ここを3Dで見たらどうなるんだろうな」という期待感から
わざわざお高い3D版を購入して、胸躍らせながら見てみた訳だが……。
……うーん、凄いは凄いけど、ただひたすらに目が疲れる……。
結局3DSの3D機能と同じで、3Dであるメリットがまだまだ小さい、
あるいはメリットを帳消しにしてしまうぐらいデメリットが大きいんだよね。
もう少し進化すればその価値はあがるかもしれないけど、
今はまだ未完成な技術という印象は拭えない。
まあ4回も見れば元は取れた、と思うしかないかな(;^ω^)
本(小説)
・さよならの言い方なんて知らない。4巻(作者:河野裕)
PORT、平穏な国、ミケ帝国、エデン、そしてキネマ倶楽部。
五つ巴ぐらいの戦いが繰り広げられた訳ですが、
主人公香屋歩の能力「Q&A」は戦闘には全く役に立たないので、
必然的に主人公以外の誰かの視点で戦況が語られていくことになる。
トーマ、白猫、ユーリイ、月生、キド。
彼らは確かに魅力あるキャラクターではあるんだけど、
そうはいっても物語の中心はやっぱり香屋でなければならない。
ここが本作の、とりわけ4巻の構成を非常に難しくしているように思う。
物語を牽引する力は完全ではなかったが、
その難しさを多少強引にでも乗り越えるだけの力を見せてくれたので、
ゼロ番目のイドラとは何なのか、次の巻を待ちたいと思います。
本(小説以外)
・ミステリーの書き方(作者:日本推理作家協会)
ミステリーの書き方というお題目の本ではありますが、
がっつり小説の書き方をレクチャーするための本ではなく、
どちらかというとミステリー小説の書き方をテーマとした
売れっ子作家達のエッセイ集といった印象の本。
結局人によって真反対なことを言う人もいるし、
超絶ロジック固めな人もいれば完全に感性頼みの人もいて、
つまるところ「これが正しい書き方」なんてものはないんですよね。
これは常々感じていることではありますが、
他人と同じ轍を踏んだからといって他人になれる訳ではないのです。
だからまあミステリーの書き方を求めて読むのであれば、
自分にも合いそうな考え方や取り組み方があれば真似してみる
ぐらいの感覚でいるのがちょうどよいと思うし、
普通にエッセイ集として読む分にもなかなか面白かったです。
2020年10月感想まとめ
マンガ
・ダンジョン飯9巻(作者:九井諒子)
何か色々と複雑になってきたというか、
飯じゃない話題の比重がどんどん大きくなってきてますね。
あと3巻ぐらいで完結するのかなあ、と何となく予想。
マルシル好きなんでマルシルの過去話読めたのがよかったです。
・食キング全巻(作者:土山しげる)
なんかふとまた読みたくなって全話読破。
冷静に考えなくても料理には直結しない謎のトレーニングと、
常に上から目線なのにメンタル弱すぎ北方さん(主人公)の、
程よく無茶苦茶なストーリー展開とベタなハッピーエンドが
なんだかんだ面白いんだよなあ、としみじみ。
作中に出てくるような庶民的な中華屋は
自分の周りからどんどんなくなってしまったので、
ある種の懐かしさみたいなのもあるのかもしれない。
店行くと暇そうに新聞とかテレビ見てる店主が作る、
安い割にめちゃくちゃうまい野菜炒め定食とか、
そういうのってなんかいいですよね。
本(小説)
・ビアンカ・オーバースタディ(作者:筒井康隆)
筒井康隆ってラノベ書いてたんかい、という衝撃のまま読んでみた作品。
普通の人生に飽き飽きしてるとことかイラストがいとうのいぢなところとか
もはや筒井版「涼宮ハルヒ」といっても過言ではなく、
未来人とかタイムトラベルとか美少女のオンパレードとか確かにすごくラノベ的だ。
が、主人公は人間の生殖に興味を持っていて受精実験を繰り返しており、
ウニでは満足出来なくなって身近な男性に手を出し始める冒頭からして
「へ、変態だー、俺達の知ってる筒井康隆だー!」ってなった(真顔)
面白いか面白くないかでいえば奇想天外ではあるがそんなに面白くはないし、
ちゃっかり現代社会や現代人批判を入れてくる辺りも若者受けはしなさそうだが、
ラノベ的キャラを意図的に一歩外してくる(七十歳を超えた大御所が、だ)キャラ作りや
全章でほぼ共通しながらも惹きつけられる冒頭の文章(※)など、
大御所らしい実力と大御所らしくないチャレンジを見れて、
そういう意味ではとても面白かった。
※第一章は無料公開されているため、引用します。すごくリズム感がいい。
見られている。
でも、気がつかないふりをしていよう。
気がつかないふりをしていると思われてもかまわない。
いつも見られているから平気なんだと思わせておけばいい。
実際、もう慣れっこになってしまっているし、慣れっこにされてしまっているのだ。男の子たちの視線に。みんながわたしを見る、その何かを恋い願うような視線、慕い寄るような視線、粘りつき、からみついてくるような視線に。
わたしは知っている。わたしがこの高校でいちばん美しい、いちばん綺麗な女の子だということを。
本(小説以外)
・日本語の作文技術(作者:本多勝一)
いちおう物書きではありますが、小説のためではなく、
仕事柄文章を書く機会が多いので、
うちの社長がオススメしていた日本語の本を読んでみました。
わりと感覚で自然とやっていることが大半だったので
新しい知見は少なかったですが、
少し論理的に「なぜこの文章はいまいちなのか」は
説明出来るようになった気がします。
特に修飾語の順番や翻訳文がなぜ気持ち悪くなるのかについては、
「なるほどなー」という感じ。
反面、改行については、
ただ読みやすさのためだけに改行すべきではなく、
思想の単位で改行していくべきという論立ては自分も賛成だが、
「これが俺の思想の単位なんだ。だから改行しなくてもいい!」
といって数ページも改行しないことをドヤるのは正直違うと思う。
思想の塊をどの要素レベルで分解するかで単位は変わってくるわけで、
細かく要素を区切っていけば改行は増やせるし、
そっちの方が読みやすいなら断然その方が読者にとっていい。
改行のタイミングも文体であり、面白い文章の人は改行少なくてもすらすら読めるが、
少なくとも改行が不必要に少ないこの人の文章は読んでてずっしり疲れるので、
それが書き手側の独善に依存しているのは否めないように感じた。
・リーダブルコード(作者:Dustin Boswell、翻訳:角征典)
事情があって再読した本。
数年振りに読んでみたが、今の自分にはもう必要なさそう。
そういう意味では、書かれている内容がきちんと自分の身についていること、
改めてコーディングをする上で本当に基礎的なことを確認することが出来たので、
読み直したこと自体は無駄ではなかったと思う。
C++のコード例が多く独特の翻訳調も相まって読み辛さはあるが、
日常的にコーディングする機会のある人は一度は読んでみていい本だと思う。
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2020年09月感想まとめ
ドラマ
・半沢直樹(新シリーズ)全話(原作:池井戸潤、脚本:丑尾健太郎)
満を持しての新シリーズですね。見逃し放送で一気見して最終話に臨みました。
相変わらずのジェットコースターエンターテイメントで、抜群に面白い。
いつものメンツも出てくると嬉しい。これはシリーズならではの喜びですよね。
やっぱり2013年版に比べると新鮮さはないですが、
それでも飽きさせないストーリー構成、素晴らしい配役、
そして圧倒的な痛快さ、2013年版を逆手に取った演出等、
文句なしに万人に薦められるエンターテイメントでした。お見事!
まだ円盤はないので原作小説貼っときやす。
アニメ
・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか全13話
(原作:大森藤ノ、制作:J.C.STAFF)
随分と前に知人に薦められていたことを唐突に思い出して視聴。
主人公は駆け出し冒険者なので見せ場をどう作るのかなと思っていたのですが、
例えば装備が新しくなることのワクワクやミノタウロスと必死に戦うシーン、
レベルアップやスキル習得に一喜一憂する姿など、
RPG的な喜びがレアスキル「リアリス・フレーゼ」による
急成長の中に色々詰まっていて結構面白かったです。
(最終話は結構唐突な展開だったけど)
まあ持ってる能力はかなりチートなんだけど、
必ず苦戦するチートというか、サイヤ人的能力というか、
そういう設定的な上手さが光る作品でしたね。
あとなんだかんだ神様が可愛い。
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・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ全12話
(原作:大森藤ノ、制作:J.C.STAFF)
続きでござる。
OP見ていてふと思ったのだが、どことなくサモンナイト的空気感があるかも。
お人よしの主人公と、その主人公に惹かれた仲間が次々と集う感じがね。
しかしⅠと違ってダンジョン探索はほとんど話に関わりがなく、
もっぱら神様同士もといファミリア同士の抗争に終始しており、
終わり方も正直惹きには欠ける感じだったので、
そういう意味では冒険者らしいエピソードがメインだったⅠの方が
個人的には面白かったかなあという印象でした。
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マンガ
・進撃の巨人32巻(作者:諫山創)
アニメがFinalSeasonらしいですが、もう終わるってことなのか?
確かに終わりそうな流れではあるが……。
エレンの真意が分かる前巻までの流れは面白かったが、
今回の巻はちょっと勢いが停滞しちゃってる感があるかも。
でもここまできたからには最後まで見届けたいですね。
・僕のヒーローアカデミア28巻(作者:堀越耕平)
うーん、圧倒的絶望感……。
シャーマンキングのハオ様を思い出すぜ(世代がバレる
主人公が大きすぎる能力を扱えない=まだ強化の余地を残しているので、
こっからどう立ち向かっていくか、次巻も楽しみですね。
・ゴールデンカムイ23巻(作者:野田サトル)
登場人物が増え過ぎたかな、ストーリーの進みがちと遅くなってるかも。
でもいいところで終わっちゃったしやっぱ続きが気になるなあ。
面白いんだけど悲しいのは、この作品は魅力的なキャラがいっぱいいるけど、
思いがけないタイミングであっさり死んでいくこともままあるということ。
でもだからこそ面白いってことでもあって……ジレンマ!
・ブルーピリオド1~8巻(作者:山口つばさ)
めちゃくちゃおもすれ~~~!!!!!
ひょんなきっかけから高校三年間近になって美術の道を志すと決めた少年と、
芸大受験等の過程で彼が出会うたくさんの人々を描いた群像劇なんですが、
美術というものをある程度技術的に解説してもらえるのも面白いし、
どのキャラクターもとても魅力的(お気に入りはユカちゃん)。
何より創作で生きることを一度でも本気で志したことのある者なら
多くの人が経験するであろう、歓喜・苦悩・挫折・焦燥感に満ち溢れた物語には
強烈に感情を揺り動かされるものがありますね。オススメ!
本(小説)
・四畳半タイムマシンブルース(作者:森見登美彦)
四畳半神話大系の続編的扱いの長編小説。
最後まで読んだら別の名前で原案の記載もあったので、
アイディアはその人がやって書いたのはもりみーってことなんだろうか。
正直四畳半神話大系の続編を書く必要はあまり感じなかったので、
そう言われれば納得出来る気もする。
時間旅行による弊害を軸にしたストーリー展開は面白かったが、
やはり太陽の塔や四畳半神話大系の頃の突き抜け方はなくて、
よくも悪くも昔程バカバカしくなかったのがちょっと寂しくもあった。
まあただの思い出補正に過ぎないのかもしれないけど……。
本(小説以外)
・独習Git(作者:Rick Umali、訳者:吉川邦夫)
いい加減ちゃんと覚えるか、と思って読んでみました。
海外の翻訳物なので、どうしても文章がすっと入りにくいところはあるが、
だいたい一章につき一時間で読めるように
意図的に区切られている点は非常にありがたかった。
TeamFoundationServerだとどうしてもサーバーが必要になるので、
今後の共同制作ではGit(とGitHub)をうまく活用していきたいところである。
2020年08月感想まとめ
ドラマ
・アンナチュラル第一話(脚本:野木亜紀子、主演:石原さとみ)
ドラマ自体は放送当時に見ていたのですが、
評判を聞いて見始めた頃には第一話の録画が消されていて見れなかったので、
改めて第一話だけ見ました。
やっぱおもすれ~~~~!
自分が見てきた中でもトップクラスに面白いドラマですね。円盤買おうかしら。
登場人物も好きな役者さんばかりだし、中堂さんいいキャラ過ぎるし。
しかも改めて見ると最終話の伏線仕込んであるやん、すげえな!
もし続きをやるようなことがあれば、是非見てみたいものです。
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アニメ
・Fate/Zero全話(原作:TYPE-MOON・虚淵玄、制作:ufotable)
だいぶ今更ですがFate/Zeroを見ました。Fateの前日談ですね。
やっぱり聖杯戦争と英霊という構造そのものが非常に面白いのですが、
そこに個性溢れるキャラクターが絡み合ってまさに真のエンタメって感じですね。
士郎と切嗣、同じものを夢見た者の表と裏という感じで、
それぞれが辿り着いた風景の違いが本当に面白かったです。
個人的にはウェイバーが物語の展開にいい塩梅をもたらしていて、
好きなキャラでした。やっぱヘタレ浪川は最高だな!(ォィ
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・幼女戦記全話(原作:カルロ・ゼン、制作:NUT)
友人に薦められたので一気に見てみました。
恐らく自分の好みの作品ではないので没頭するような感じはなかったですが、
キャラクター性や構成力、知識や物語展開など、
売れる作品としてのエンタメパワーを強く感じましたね。
なんだかんだ最後まで飽きずに見られました。
特に後半の盛り上がりはよかったです。
映画
・劇場版幼女戦記(原作:カルロ・ゼン、制作:NUT)
主人公や世界観に対する説明はなかったので、
構成的にはテレビアニメの完全なる続きですね。劇場版単品では見れないです。
テレビアニメで残しておいた関係性を中心に描かれており、
さすが劇場版というべきか、後半のバトルシーンは素晴らしかったです。
まあ原作が完結していないのもあり、アニメも映画も続けられるように作っているので、
「終わったなあ」みたいな満足感はないですが、
ひとつのエンタメとしてきっちり仕上がっている作品でした。
・フォードvsフェラーリ
(監督:ジェームズ・マンゴールド、主演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール)
ル・マン24時間レースというレーシングカーの世界三大レースのひとつを舞台とした、
フォード社vsフェラーリという歴史的実話を基にした映画。
飛び抜けて何かがすごいという訳ではないが、非常に安定した面白さのある作品であり、
多くの人に「面白かったよ」と薦められるエンタメ映画になっている。
といっても思春期の子供達に見せた場合、
「大人って……」と人間不信になる可能性もあるので、
薄汚い大人達と熱意溢れる男達の共演を楽しめる方にこそオススメかも。
マンガ
・ますたーあっぷ!1巻(原作:仁藤砂雨、作画:湧井想太)
原作者の体験に基づくブラックゲーム制作会社の4コマ漫画。
まあよくある可愛い女性キャラのオンパレードでマイルドに包み込む手法なので、
社畜ちゃんのゲーム制作会社版といったところ。
とはいえこの手のブラック話は、今はもう世に散々出回っているので、
全体的に既視感がすごいというのが難点かもしれない。
・西荻窪ランスルー全4巻(作者:ゆき林檎)
アニメ制作会社を舞台にした少女漫画。
アニメ制作会社の過酷さアピールを売りにしている訳ではなく、
少女漫画特有の人間模様や恋愛関係をアニメ制作会社舞台にやってみた、
といった内容の作品なので、アニメ要素は後半になると基本ただの舞台装置と化す。
久しぶりに少女漫画的テイストを味わったので懐かしかったけど、
わりと唐突かつあまりにも無難過ぎる終わりだったのがちょっと消化不良感。
・東京トイボクシーズ2巻(作者:うめ)
面白いには面白い。が……。
やっぱり格闘ゲームの試合を漫画で描くのは非常に難しそうだ。
特に本作はオリジナルの格闘ゲームであるため、余計に頭に入りにくい。
権利関係で一回やらかしちゃったとはいえ、そういう意味では
ハイスコアガールみたいに実在のゲームを扱えると少しは楽なんだけど、
なかなかそれは難しいよねえ。
ゲーム
・ドラゴンボールファイターズ(開発:アークシステムワークス)
キャラゲーだしなーと思って手を出してこなかったんですが、
友人に誘われて購入。これがまたくっそ面白かった!
システム要素自体は恐らくブレイブルーやギルティより多いんですが、
とにかく連打でコンボできるしコマンドは簡単だし、
購入していきなりわちゃわちゃそれなりに戦えるのがとてもいい。
原作再現もめちゃくちゃ手が込んでいて、
興味あるんだけどどうしようか迷ってる人には是非オススメしたい。
【PS4】ドラゴンボール ファイターズ デラックスエディション
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・機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON(開発:バンダイナムコゲームス)
もはや家庭用が出ることはないと噂されていたマキブが何故か今更発売。
バーサスという、キャラゲーにも関わらず参戦機体をケチった家庭用最新作以降、
随分と長いこと待たされたが、ようやく充実したラインナップで遊べるのが嬉しい。
FPSを除く協力プレイゲーって意外とメジャータイトル少ないので、
やっぱりこのゲームは友達とわいわい遊べてとても楽しいですね。
【PS4】機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON
- 発売日: 2020/07/30
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本(小説)
・他人の顔(作者:安倍公房)
安倍公房の本を読むのはこれで2回目だが、長編は初めてかもしれない。
薬品による事故により顔を失った男が他人の顔で象った仮面を作り、
自らと他者との繋がりを取り戻そうとする話なのだが、
とかくその鋭い洞察力には文章量的にも圧倒されるだろう。
顔というものが他者との関係性の通路だなどと考えたことは一度もないが、
男の境遇にのめり込んでいくと、ある種の倒錯のようにさえ感じられた理論が、
いかにも真実めいて見えてくるものだから、
自分の中にあった正しさを少しずつ失っていくような、そんな気持ちになりました。
あとこの人の描く女の人は随分と体温のあるなまめかしさがあって結構エロい。
- 作者:公房, 安部
- 発売日: 1968/12/24
- メディア: 文庫
本(小説以外)
・バッタを倒しにアフリカへ(作者:前野ウルド浩太郎)
おもしれ~~~~~!!!
前々から気になってはいたのですが、こんなに面白いとは。
まさに事実は小説より奇なりというべきか。
的確かつ軽快な語り口と未体験ノンフィクションが
泣ける笑える茫然とするそして格好いいと、もはや非の打ちどころがない。
オススメです。騙されたと思ってぜひ!
- 作者:前野 ウルド 浩太郎
- 発売日: 2017/05/26
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・アウトルック最速仕事術 年間100時間の時短を実現した32のテクニック(作者:森新)
職場でお借りした一冊。
正直誇大広告というか、劇的な変化のあるテクニックは少ない。
調べればわかるショートカット説明が大半を占めているため、
自分で購入して読んでいたら値段に対して割に合わないなあと思ったかも。
ただ、部分的には「ほへーん」と思えた機能紹介もあったので、
役に立たないとまでは言えないところがまた微妙なところ。
PCに不慣れで一日の大半をoutlookに費やしてる自覚のある人なら
読んでみてもいいかもしれない。
2020年07月感想まとめ
映画
・記憶にございません!(監督:三谷幸喜、主演:中井貴一)
発想は面白いんだけど、映画枠の中でいい話にまとめようとし過ぎた感。
もっとそのシチュエーションでしか発生しない突飛さが欲しかった。
・ラヂオの時間(監督:三谷幸喜)
やっぱおもしれ~~~~~!
記憶にございませんはあれだったけど、こういうのとか、
真田丸とか見ちゃうとやっぱ三谷幸喜作品に期待しちゃうのよねえ。
久しぶりに見たけど人間の悲哀交々、大人の涙・喜び諸々。
本当にいい映画だ。
・ザ・ファブル(監督:江口カン、主演:岡田准一)
岡田君主演のファブル実写版。
映画枠に収めるために色々端折っているが故に、
見た目上は原作再現しているシーンや台詞でも、
原作より随分説得力に欠けるなあと思える場面が多い。
登場人物も皆三下レベルに頭が悪くなっているが、
アクションシーンはわりと見応えがあって楽しめた。
原作ファンは不満が残るが、原作知らない人ならそこそこは楽しめるかも。
・いなくなれ、群青(監督:柳明菜、主演:横浜流星)
河野裕原作小説の実写映画版。
主に一巻をベースに若干二巻の話を混ぜ込んで作られており、
大地という少年が一切出ない代わりに、
二巻の女の子がその役割の一部を担うような構成になっている。
例えばトクメ先生が仮面をつけていないなど、
本来あるべき「いなくなれ、群青」から考えれば
そうあってはいけない変更が為されているなど、
原作ファンとしては当然不満はあちこちに残る。
ただ、映画の作り手側から考えれば、
当然尺の都合などもあって原作のすべてを入れることは出来ない。
であれば、語れない意味深なキャラを出すより平凡な脇役にしてしまう方が
映画で見せたい話の本筋に集中してもらえるようになる、
という意図は理解出来るのでそこら辺はやむを得ないことだと思う。
そういう意味では、原作の空気感はかなり頑張って表現されており、
自分が当初想像していたよりはずっときちんと「いなくなれ、群青」ではあった。
ただ1点、致命的な不満として残るのは、真辺がピアノを弾けてしまったこと。
真辺由宇というキャラクターは、
誰のことも救う手立てがないのに救おうと奔走するキャラクターのはずだ。
あの瞬間、真辺はピアノなんか弾けちゃいけなかった。
それは映画としても描こうとしたテーマの部分であるからこそ、
真辺由宇というキャラクターの本質をぼやかしてしまったように思えた。
・暴走特急(監督:ジェフ・マーフィー、主演:スティーヴン・セガール)
いわずと知れた名作ですね。
とはいえセガール作品を見たのはたぶん初めてなんですが、
とても面白かったです。昔の作品はシンプルに面白くていいですね。
説得力のあるアクションは見応え抜群でした。
Under Siege 2: Dark Territory (字幕版)
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ドラマ
・クリミナルマインドシーズン4 EP10~26
ギデオンがいなくなってからもういいかなと思いつつ、
何だかんだ惰性で見てしまう。
が、ギデオン役のマンディ・パティンキンじゃないけども、
EP4のラストはかなりヘヴィでちょっと見るのが嫌になってきた。
もう十二分に楽しませてもらったし、
このシリーズはここで終わりでもいいかもなあ。
クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン4 コンパクト BOX [DVD]
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マンガ
・ゴールデンカムイ22巻(作者:野田サトル)
一緒に旅していたメンツは結構散り散りになってしまって寂しいけど、
相変わらず抜群に面白い。
・チェイサーゲーム1~4巻(原作:松山洋、作画:松島幸太朗)
Kindleで3巻まで無料だったから読んでみたら結構面白かったので購入。
CC2社をモデルとしたゲームクリエイターの成長物語で、
自主規制で締切変わらず要件変更とか、裏話(暴露話)は面白いが、
主人公達の成長物語の方はよくいえば非常に少年誌的、
悪くいえばちょっとありきたりな印象。
とはいえ4巻で毒みたいなものが見えてきたので、
それが物語にどう働きかけるのかが今後の見所になりそう。
・東京トイボックス全2巻(作者:うめ)
チェイサーゲームを購入したことが起因か、
同じくゲーム業界を舞台にしたマンガでKindleからオススメされたので購入。
チェイサーゲームと違って少年誌的なノリは皆無だが、
色々癖のあるそれなりに大人なキャラ達の奮闘が魅力的で、
個人的にはこっちの方が好み。が、短い……。
東京トイボックス【デジタルリマスター版】(1) (スタジオG3)
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・大東京トイボックス全10巻(作者:うめ)
続編。おおお、面白いいぃぃぃぃ。
新人ちゃんがきたことで若者の成長物語的要素も加わり、
巻数が一気に増えて物語展開もぐっと深みを増してる!
後半は話が重くなったり複雑になったりもするけど、
芯の通った熱い物語でとてもエンタメしてる作品でした。
今月一番の拾い物。Thank You, Kindle!!
大東京トイボックス【デジタルリマスター版】(1) (スタジオG3)
- 作者:うめ(小沢高広・妹尾朝子)
- 発売日: 2019/12/27
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・東京トイボクシーズ1巻(作者:うめ)
おおお、面白いいぃぃぃぃ。
世界観は東京トイボックスと繋がってますね。
ただ続編ではないかな。結構がらりとキャラと物語は変わり、
今回の題材はタイムリーなeスポーツ。これまた面白い! 続き気になる!
・スティーブズ全6巻(作者:うめ)
スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック、
あまりにも有名な二人を主人公としたアップル起業物語。
史実を基にしつつうまくフィクションアレンジされていて、
本で読むのとはまた違ったジョブズ像でなかなか面白かった。
- 作者:うめ(小沢高広・妹尾朝子),松永肇一
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: Kindle版
・南国トムソーヤ全3巻(作者:うめ)
もはやこの作者様のただのファンと化してしまった疑惑。
スティーブズを読み終えて手を出したのは南国日常系冒険譚。
日々の中で垣間見える島の歴史、隠された秘密と大人達の動きに翻弄されながら、
少年少女達が健やかに毒づきながら過ごす日常の物語。
単純にこの人が作る物語性、キャラクター性が好きなんだと思う。
モチーフはよくあるものかもしれないけど、
とにかくじわじわとボルテージあげていくのがうまい。面白かった。
- 作者:うめ(小沢高広・妹尾朝子)
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: Kindle版
・金田一37歳の事件簿7巻(原作:天樹征丸、作画:さとうふみや)
玲香ちゃん出てきたけどすぐ消えてった……。
金田一が謎を解きたくない理由と未登場の美雪で引っ張りたいんだろうけど、
引っ張れるほど事件(トリック)が面白くない感は拭えない。
シリーズをずっと追ってきたので、最後まで読むだろうけど……。
・奇子全3巻(作者:手塚治虫)
Kindleで安かったしライトめな手塚治虫しか読んだことがなかったので購入。
高度経済成長期のいくつかの黒い事件が絡んでくるディープな作品。
でもメインは、田舎独特の捻じれと利己主義から生まれ落ちた少女を巡る罪と罰の物語。
最終章、光のあった場所がとても印象的な作品でした。
ゲーム
・ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション(開発:モノリスソフト)
Wii版は色々あってクリアまでいけなかったので念願のクリア。
リマスター版になってグラフィックが格段に綺麗になった、フィールド超綺麗。
UIもかなり扱いやすくなり、総じて最後まで楽しくプレイ出来た。
が、ボリュームが凄すぎてかなりお腹いっぱい。
しばらく大作RPGはいいかな、と思わせる程とにかく広大なマップを走り回った。
本編ストーリーよりその印象の方が圧倒的に強いなあ。
Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ エディション)-Switch
- 発売日: 2020/05/29
- メディア: Video Game
・ダブルキャスト(開発:Production I.G)
ずっとやりたいと思っていたソフト。PSVITAをゲットしてついにプレイ。
分岐が非常にプレイしにくいが、評判通りとても面白かった。
いくつか考察サイトも見たけど、選択肢の重さが……なるほどすげえ、という感じ。
それにしてもここまでシーンが全部動くと紙芝居なんて揶揄されることもなさそう。
とはいえこれが出来たのはあの時代だからっていうのもあるのかなあ。
今これをやるにはだいぶお金がかかりそうだし、
上を納得させられるだけの売上見込がないと難しそう。
でもまたこういう作品が出てきて欲しいと思うだけの魅力ある一品でした。
フリーゲーム
・Buddy Collection EP3(開発:なるとりっく)
シリーズを追いかけ続けている作品ですが、ついにEP3きました。
Switchからも出ていて、EP3以降は有料オンリーになるのかなと思っていたのですが、
変わらずフリーで出してもらえることがありがたいやら申し訳ないやら。
プロ顔負けのUI・システム・キャラ・ストーリーを誇る推理ADVの本作、
今回も魅せてくれます。断絶された洋館を舞台としたデスゲーム!
シチュエーションも毎度よくここまで凝れるなと感心するばかりで、
徹底したエンターテイメント構造は本当にすごいですね、真似できない。
buddycollection.sakuraweb.com
本(小説)
・平浦ファミリズム(作者:遍柳一)
このテーマは非常に難しい。ちょっと間違うとすぐ薄っぺらくなる。
作者の思いや価値観は理解出来たが、物語を通して受け入れるのはちょっと難しかった。
ただ、キャラの配置やキャラクター性、
次々イベントが起きる展開力はさすが大賞受賞作といった印象。
久しぶりにラノベ読んだけど、こういう作風が許容されていることは嬉しく思いました。
・小夏と麦の物語(作者:飛騨俊吾)
少しだけ残酷さはあるものの、終始優しい物語。
人間の視点と猫の視点がそれぞれあって、本当に丁寧に日常が描かれていく。
それは人によってあまりにも穏やかでとても美しい物語かもしれないけど、
自分には優しすぎてちょっぴり胸焼けするような読後感でした。
・一人称単数(作者:村上春樹)
相変わらずジャズと野球とセックスと哲学の話が詰まった短編集。
正直意味不明な話もままあるのだが、それでもさらりと読ませる文体、
不思議な心地よさのあるリズム感と比喩表現はやっぱりすごい。
他の人がどこにも繋げられなさそうな物語をちゃんと着地させられるのも、
それもひとつの才能なんだろうなあ。
・逆ソクラテス(作者:伊坂幸太郎)
まさに伊坂節、すごく計算されたエンターテイメント短編集!
また、あとがきにもあったように子供を主人公にしている作品なので、
非常に難しいところに挑んでいるというのに、
きちんと伊坂幸太郎らしく面白いのはさすが。
本(小説以外)
・ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない
(作者:電ファミニコゲーマー編集部)
プロもちゃんと数値上の確率じゃなくて認識としての確率になるようにしてるんだね。
ウメハラさんの企画で見たSF2の制作秘話とかもそうだけど、
結構肌感覚を大事にしてるってのがとても面白かった。
ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)
- 作者:電ファミニコゲーマー編集部
- 発売日: 2019/03/09
- メディア: Kindle版
・桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019(作者:桜井政博)
スマブラディレクターでお馴染みの桜井さんのファミ通コラム集。
技術的なこともたまに入りつつ、全体を通してとにかくゲーム愛に溢れていた。
こんなにハイクオリティなゲームが毎年いくつも発表されていることを
できたら当たり前に思わないで欲しい、というメッセージをよく見かけたのが印象的。
- 作者:桜井 政博
- 発売日: 2019/04/25
- メディア: 単行本
・桜井政博のゲームを作って思うこと(作者:桜井政博)
またまたスマブラディレクターでお馴染みの桜井さんの。
この本はゲームクリエイター寄りの内容を集めて作られているので、
バランスとかパルテナの鏡の作成秘話とかが読めて面白かったです。