【開発記】マサオさがし~ver.AE~

1.制作ゲームについて


ウディコンに投稿したマサオさがしの移植版を作成しました。 といっても完全移植ではなく、ベースはウディタ版のチャレンジモードになります。

RPGアツマールにてDL不要でPCからもスマホからも遊べます。

また、ニコニコ生放送でみんなで遊べるようにもなっているので、よかったらぜひ視聴者の方と一緒にプレイしてみてください。

game.nicovideo.jp

2.開発経緯


ウディタ版では、マサオさがしは一人で遊び、オンラインランキングを競うゲームでした。

それはそれで皆さんに遊んでいただき大変喜ばしかったのですが、ニコニコ生放送で遊べるニコニコ新市場のゲーム(つりっくまやパーフェクトバッティングなど)のように、みんなでわいわい遊べるのもいいよね、という話が出ており、いずれやるかなーと思いつつしばらく放置してました。

色々頑張り過ぎた結果なのか、作りたいゲームのネタとかは色々あるんですが、何だかやる気にになれない期間がしばらくあり、お互いちょっと休むかーとソローさんと相談してはや数ヶ月。ようやく軽いゲームなら作れそうな気分になってきたので、既に素材が揃っているマサオさがしをニコニコ生放送で遊べるようにしてみるか、と思ったのが先々週ぐらいのこと。

3.開発ツール「Akashic-Engine」


目的はニコニコ生放送で遊べるようにする、だったので、下記のガイドを参考に開発。

dwango.github.io

Akashic-Engineという開発ツールは聞いたことのないものだったし、言語が半分忘れかけてるJavaScriptだったので若干不安もありましたが、ガイド内容を見る限りマサオさがしレベルの実装ならそんなに難しくもなさそうだったのでトライしてみました。

1.Akashic-Engineのよかったところ

  • テストプレイがとても簡単(スクリプトを保存して画面をリロードすれば即時反映してくれる)
  • 公式リファレンスが充実してる
  • 圧倒的容量の軽さ(これまで触ってきた中で最も軽い)
  • ピクチャ表示のさせ方が単純でわかりやすい(Unityはわりと面倒だった)
  • コマンドひとつでアツマール用にもニコニコ新市場用にも出力可能
  • ランキング実装が超簡単(ランキング用テンプレートを使えば自分で実装する必要なし)

2.Akashic-Engineの微妙だったところ

  • 使用者数が少ないので出回ってる情報が少ない
  • 公式チュートリアルの充実度がもう少し欲しい(音量の変え方とか載せといて欲しい)
  • ツールが悪いわけじゃないが、ECMAScrpit2015追加機能は公式非推奨(古いブラウザにも対応するため)

総合的にみれば、非常に優秀な開発ツールでした。

特にブラウザ向けに簡単なゲームを作るのであれば、最低限のJavaScriptの知識があれば一番オススメかもです。アツマールにも投稿できますしね。

4.ウディタ版との違い


1.出現数

ウディタ版よりぐっと画面サイズが小さくなったので、7×5から6×4に減らしています。

2.初回5回のレベル

ウディタ版同様、レベルシンクは実装しているのですが、ウディタ版と違い、レベル1~5のステージが存在しません。なので、いきなりレベル5の難しいマサオくんが出てしまうと違いを見つけられず、遊び方が分からないかもしれない、という懸念がありました。そこで、初めてプレイする方でも直感的に遊び方がわかるよう、最初の5回まではレベル1、2、3、4、5が順番に出るようにしてあります。

3.難易度調整

基本はウディタ版とほぼ変わらないのですが、一部マサオくんだけ差異が際立つようにしたものがあります。ウディタ版より拡大率も小さくせざるを得なかったため、ウディタ版では気づくことのできた差異に全く気づけなくなったものがあり、ソローさんに調整してもらいました。

5.その他、頑張ったところ


1.BGMとSEの音量調整機能

公式リファレンスを頼りにaudio playerへのアクセス方法を見出し、それをスライダーに落とし込むのには若干苦労しました。

2.BGMとSEの音量をサーバーにセーブする

アツマールの公式APIを使っているのですが、JavaScriptの知識がある程度あることを前提としており、かつ動作確認がアツマール上でしか出来ないので結構苦労しました。アツマールに限定公開機能があったこと、容量がめちゃくちゃ軽いので再アップロードにほとんど時間がかからないことが救いでしたね。

3.リトライ機能

単純に実装方法がわからなかった。シーンを頭から再生し直す機能がないかなーとか、同じシーンを破棄⇒追加すればいいのかなとか色々試した結果、もっと単純でシンプルな解決方法に至りました。が、今でもそれが正しいリトライ機能の実装方法なのかは分からない……。

6.総評


Akashic-Engineでの開発、なかなか楽しかったです。今後もミニゲーム系のゲームを作るなら使っていきたいですね。

無事、目的を果たすことも出来たので満足です。唯一、ニコニコ生放送時に、配信者と視聴者が同じランダム結果になるというAkashic-Engineの特殊なランダム生成があるのですが、それだけはテストプレイで確認出来ていないので、ぶっつけ本番、どうなるやら不安半分楽しみ半分です。

まだまだエウレカの時のような大規模開発をするだけの気力はない状態ですが、またエネルギーが回復した頃には、こそこそとゲーム開発を楽しんでいきたいなと思います。

それでは改めて、プレイしてくださった方々、
ありがとうございました!