2020年11月感想まとめ
映画
・ドクター・ストレンジ 3D
(監督:スコット・デリクソン、主演:ベネディクト・カンバーバッチ)
実家にあるテレビが、
かつて話題になったタイミングで購入した3D対応TVなのですが、
たぶんまだ3D機能を3回ぐらいしか使ったことがない(死
というわけで以前アマプラで見てその映像美に感動した本作を3Dで見てみました。
映像はね、やっぱりすごい。
特にラストより少し前のアクションシーン(ロンドン街中での戦闘シーン)には
ひたすらに圧倒された。この部分だけでも一見の価値はある。
「ここを3Dで見たらどうなるんだろうな」という期待感から
わざわざお高い3D版を購入して、胸躍らせながら見てみた訳だが……。
……うーん、凄いは凄いけど、ただひたすらに目が疲れる……。
結局3DSの3D機能と同じで、3Dであるメリットがまだまだ小さい、
あるいはメリットを帳消しにしてしまうぐらいデメリットが大きいんだよね。
もう少し進化すればその価値はあがるかもしれないけど、
今はまだ未完成な技術という印象は拭えない。
まあ4回も見れば元は取れた、と思うしかないかな(;^ω^)
本(小説)
・さよならの言い方なんて知らない。4巻(作者:河野裕)
PORT、平穏な国、ミケ帝国、エデン、そしてキネマ倶楽部。
五つ巴ぐらいの戦いが繰り広げられた訳ですが、
主人公香屋歩の能力「Q&A」は戦闘には全く役に立たないので、
必然的に主人公以外の誰かの視点で戦況が語られていくことになる。
トーマ、白猫、ユーリイ、月生、キド。
彼らは確かに魅力あるキャラクターではあるんだけど、
そうはいっても物語の中心はやっぱり香屋でなければならない。
ここが本作の、とりわけ4巻の構成を非常に難しくしているように思う。
物語を牽引する力は完全ではなかったが、
その難しさを多少強引にでも乗り越えるだけの力を見せてくれたので、
ゼロ番目のイドラとは何なのか、次の巻を待ちたいと思います。
本(小説以外)
・ミステリーの書き方(作者:日本推理作家協会)
ミステリーの書き方というお題目の本ではありますが、
がっつり小説の書き方をレクチャーするための本ではなく、
どちらかというとミステリー小説の書き方をテーマとした
売れっ子作家達のエッセイ集といった印象の本。
結局人によって真反対なことを言う人もいるし、
超絶ロジック固めな人もいれば完全に感性頼みの人もいて、
つまるところ「これが正しい書き方」なんてものはないんですよね。
これは常々感じていることではありますが、
他人と同じ轍を踏んだからといって他人になれる訳ではないのです。
だからまあミステリーの書き方を求めて読むのであれば、
自分にも合いそうな考え方や取り組み方があれば真似してみる
ぐらいの感覚でいるのがちょうどよいと思うし、
普通にエッセイ集として読む分にもなかなか面白かったです。