【おすすめフリゲ紹介】うさごっこ
制作者 :ぴけ様
プレイ時間:5分~∞時間
ジャンル :アクションミニゲーム
プレイ方法:DL(Windows)
オススメ :ミニゲームの完成形
第6回ウディフェス参加作品です。
カーソルキーのみのシンプル操作で、
ゲーム内容も表示された矢印の通りにキー入力をしていく
(とうさぎがジャンプして先に進んでくれる)だけの
非常に単純な内容ではあるのですが……。
これがもう、めちゃめちゃ奥深い。
まず、完走するのが意外と難しいです。
でも操作自体はもうとにかく単純なんで、
「こんな単純なことなのになぜ」というのが、
恐ろしいほどの熱中度とリプレイ性を高めています。
また、完走すれば終わりという訳ではなく、
そこからハイスコアへの道程がまた険しくも面白い。
表示されたキー入力をなるべく先行気味に入力することで
よりハイスコアを獲得出来る仕様になっており、
目前のジャンプより一歩先、二歩先を見据えながら
キー入力をしていく様はさながらニュータイプ。
熱中度を加速させるオンラインランキングには
意味不明なハイスコアの数々がずらりと並んでおり、
腱鞘炎の先に人類の進化を垣間見る、かもしれません。
- 短時間で遊ぶことができる
- 1プレイの時間はほぼ固定(間延びしない
- シンプルなのに奥深い
- 統一されたデザイン(うさぎ可愛い
上記要素はミニゲームとして完璧なデザインとなっており、
自分がミニゲームを作る際は常にお手本として
このゲームの構成要素を意識しています。
今まで遊んだミニゲームの中でも1,2位を争う程ハマった作品です。
少しでも興味を持った方は是非遊んでみてください。
【おすすめフリゲ紹介】技術将棋デルタ
制作者 :シグラル様
プレイ時間:5分~∞時間
ジャンル :アレンジ将棋
プレイ方法:DL(Windows)
オススメ :新しい将棋のカタチ
第9回 WOLF RPGエディターコンテストの参加作品です。
謳い文句である「将棋」×「スキル」の通り、
各駒に特殊なスキルが割り振られています。
例えば王の目の前に移動するスキルや
正面から駒を取られなくなるスキル、
自分と別の駒の位置を入れ替えるスキルなどなど。
しかしそのスキルを使用するには、
行動回数により増加する「兵糧」が一定数必要であり、
通常の将棋とは異なる考え方を求められるのが非常に面白いです。
また、作成ツールであるウディタでは非常に珍しいことに、
通信対戦対応という技術力の高さも魅力のひとつです。
惜しむらしくは、
ベースとなる将棋のルールを最低限知っている必要があること、
ツール機能の限界上、どうしても通信待ちが発生してしまうこと。
そのため、敷居の高さと対戦ツールとしての操作性に難はありますが、
新しい将棋のカタチとしてとても挑戦的な作品になっています。
新しい将棋のカタチといえば、
「ついたて将棋」という遊び方を皆さんご存知ですか?
相手の駒が一切見えない状態で、
その動きや配置を推測しながら駒を進めていく将棋の遊び方です。
これを知人から教わった時も目から鱗でしたが、
この作品も同じぐらい衝撃的で面白かったです。
そういう意味では色んなアレンジができる、
将棋そのもののポテンシャルの高さも感じられますね。
ご興味がある方はぜひプレイしてみてください。
【ウディタ】くるくるエフェクトもどきの作り方
1.くるくるエフェクトもどきって?
共同制作作品「マサオさがし」にて、
クリア表示のエフェクトとして利用していたやつです。
画像だとわかりにくいですが、
実画面上ではくるくる回っています。
一回転している……ように見せかけて、
実は半回転を繰り返しています。
なので「もどき」です。
2.実装方法
方法は至って単純で、
ピクチャエフェクトで自動拡大縮小を横-200%にするだけです。
そうすると、対象ピクチャの拡大率(初期値100%)が指定フレームかけて、
100% ⇒ -100% ⇒ 100% ⇒ -100% ……
というのを繰り返すようになり、
結果的にくるくる回転しているように見えます。
こんな感じにね。
3.ちゃんと一回転させるには?
ちゃんと一回転させようとすると、もう少し工夫が必要になります。
ぱっと思いつく方法は、パターンアニメーションを用意するか、
反転している画像を用意して-100%になったら交互に差し替えるか。
どちらにせよ、このもどきよりは手間がかかることでしょう。
この方法は誰でも手軽に真似が出来るし、
ピクチャ一枚でお手軽にそれっぽい演出が出来るので、
一工夫の手段としては十分有用かなと自分は考えています。
あ、でも何でもかんでも回すのはたぶん微妙です。
「マサオさがし」でもくるくるやってるのはクリアだけです。
正解・間違い表示はピクチャの単純な拡大縮小、
クリア出来なかった場合は上からスライド表示等、
その場面に合うやり方を採用するようにしています。
もし同じようなことをやりたいという人がいれば、
お試しあれっていう感じですね。
【おすすめフリゲ紹介】ウォルンタースの鉱石
制作者 :だも様
プレイ時間:20~40分
ジャンル :ノベル
プレイ方法:ブラウザ、DL(Windows/Mac)
オススメ :雨の手触りがする美しい物語
ティラノゲームフェス2016で出会った宝石のような物語です。
嵐の夜、誰かが貴方に語りかけるのは、
触れると色が変わっていく不思議な鉱石と、
とある少女と二人の友人の小さな物語です。
温かく柔らかな関係性なのに、どこか儚く。
しとしとと降り注ぐ雨の気だるさに包まれて、
貴方が握り締めた鉱石は何色に輝くでしょう?
繊細な心の描写と研ぎ澄まされた透明感のある言の葉が
すっと心の奥底に届く、素敵な物語です。
動作が不安定なのと、
鉱石の色が変わるルールが分かりにくいのが難点ですが、
ぎゅーっと押せば色が確定、
それ以外は色チェンジと考えておけば、
クリアまで辿り着けるかと思います。
(詳細が知りたい方はリンク先参照)
心理描写の巧みさもさることながら、
鉱石の設定を活かした物語構成も非常に魅力的で、
既にプレイから何年も経過してはいますが、
ずっと心に残り続ける物語です。
ご興味がある方はぜひプレイしてみてください。
【おすすめフリゲ紹介】つないで、たどり着いた祈りの歌
制作者 :cocotori様
プレイ時間:1~5分
ジャンル :ノベル
プレイ方法:ブラウザ、DL(Windows/Mac)
オススメ :千文字に凝縮された高い物語性
音楽演奏機能を持つ、時代遅れのマシンドールと少女との関係性を描いた、
ふりーむ!の企画「千文字喫茶」の参加作品です。
一度でも物語を書いたことがある人ならわかると思いますが、
千文字で書くって逆にめちゃくちゃ難しいです。
言葉を削り、シーンを削り、物語を圧縮し……とやっていくと、
すごく抽象的になったり、言葉足らずになりがち。
あるいは千文字の規模を最初から意識し過ぎると、
たいした話にならず、そもそも面白味に欠けてしまうことも。
にもかかわらずこの作品は高い完成度を誇っています。
余すことなくそこにある物語を丁寧に伝えてくれるし、
それを描く言葉のひとつひとつが最大限の効果を発揮している。
千文字だからと切り捨てた部分が感じられないというか、
千文字を言い訳にせずに100%を目指して作られた作品というか、
最初に読んだ時はその完成度の高さに圧倒されましたね。
だって千文字ですよ。
その中にしっかり起承転結まで作られてるんですよ。
物語を彩るイラストは柔らかな温かさに溢れ、
色褪せてもずっと本棚に置いておきたくなる絵本のよう。
ものの数分でさくっと読めるけれど、
本一冊と遜色のない物語性を楽しむことができる作品です。
ぜひプレイしてみてください。