2021年3月感想まとめ

映画

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(制作:カラー、監督:庵野秀明

公開初日の朝一で、終わりを見届けてきました。
自分が小学生ぐらいの頃にTVアニメ版の最終話辺りを見て、
「なんだこりゃ」とスルーしていたにもかかわらず中学でドハマリし、
二次創作を読み漁ってついには自分で二次創作を書き始め、
新劇場版も含めてすべてのエヴァンゲリオンを見てきた身としては、
とても感慨深いものがあります。
ネタバレになるので細かいことは言えませんが、
自分としてはよい終わりだったかなと思っています。
ありがとう。そしてさようなら、すべてのエヴァンゲリオン

ドラマ

BORDER 贖罪(脚本:金城一紀、主演:小栗旬

最初のドラマがまあまあ面白くて見てたんだけど、
ドラマの最終話がすごく中途半端な終わりだったので、
いつか続きやるんだろうなーと思いながら忘れ去っていた作品。
続編にあたるスペシャルドラマなので100分程度と映画ぐらいの長さなのですが、
とにかく出てる俳優さんがすんばらしいラインナップなのよね。
特に滝藤さん・浜野さん・野間口さんの裏組織メンバーズは
僕の好きな名脇役の方々をかき集めたような並びなので嬉しい限り。
ただ、作品はかなり重いし終わらせ方も結局うーんっていう感じだったので、
一般ウケはしないわなあというのが正直なところ。
まあでもきちんと終わりを見届けられてよかったです。

BORDER 贖罪/衝動 [DVD]

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  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: DVD

プリズン・ブレイク シーズン1全話(主演:ウェントワース・ミラー

久しぶりに海外ドラマ見てみるか、と思って
面白いとあちこちで聞いていた本作を今更見始めました。
確かに、めっちゃ面白い!!!!
そして主演のウェントワース・ミラー格好良すぎ。
俺の中のイケメンスカウターがミリ秒でぶっ壊れたわ。
自ら設計に関わった監獄の設計図をタトゥーとして全身に掘り込み、
無実の罪で投獄・死刑になろうとしている兄を救うため、
知略をもってして謀略と陰謀に立ち向かうストーリー展開は
ドキドキハラハラと息を吐かせぬものがあり、見応えバッチリ。
ただし海外ドラマあるあるですがシーズン1では完結しないので、
その覚悟は持っておいた方がいいかも……。

プリズン・ブレイク シーズン2全話(主演:ウェントワース・ミラー

ここまで長い話数設定になるとさすがにだれるかなと危惧していた
シーズン2ですが、こっちも失速せずに普通に面白いですね。
ただ、別にこのシーズン2で終わってよかったんじゃないかなーという
思いも個人的にはありますね、正直。
シーズン1・2は必然の展開だったけど、どうもシーズン3への繋ぎを見ると、
続けるために無理やり今までなかった要素を足した感じがするんですよね。
まあ面白さの勢いのまま見ようとは思ってはいるのですが、
さすがにシーズン3からは微妙になる可能性があるなあと恐れてはいます。
まあそこは見てみてのお楽しみですね。

アニメ

呪術廻戦 第15~24話(原作:芥見下々、制作:MAPPA

突然の野球回! やはり野球回があるアニメは名作と言いたいとこですが、
さすがにこのジンクスがそこそこ有名である以上、
これは原作側が意図的に仕掛けてきたんじゃないかなと勝手に思っています。
まあでも実際やっぱり面白かったからよし!
京都姉妹校側のキャラクターも皆魅力的だし、先輩方は格好いいし、
鬼滅の刃とは違ったベクトルで見ていて飽きることないです。
ただ、シーズン1区切りのポイントはちょっと微妙だったというか、
続きを気にさせる終わり方ではなかったなあ。
まあそれでも続きはきっと見ると思う。そう思わせてくれる作品でした。

Dr.STONE 第二部 「STONE WARS」 第8~11話(原作:稲垣理一郎 / Boichi、制作:TMS/8PAN)

悪くはない。悪くはないのだが……。
司の話は伏線とかあったのだろうか。
確かに司というキャラクターがばんばんテレビ出演していたことには
違和感があるかもしれないが、伏線としてはいささか弱い気がする。
少なくとも自分の記憶では伏線らしい伏線はなかった気がするので、
すごい突然シナリオ誘導のための設定ぶっこんできたなというのが正直な感想。
やはり第一部と比べると化学的な面白さも弱くなっているので、
盛り上がり切らないまま終わってしまったなあという印象でした。
いや、普通に面白いんだけどね……いかんせん第一部が面白すぎた。

第1話 STONE WARS BEGINNING

第1話 STONE WARS BEGINNING

  • 発売日: 2021/01/15
  • メディア: Prime Video

マンガ

ダンジョン飯 10巻(作者:九井諒子

いよいよ狂乱の魔術師との対決回でした。
次回で終わりそうな空気感だが、どうなんだろう。
マルシルの願いも含め、今回はマルシルエピソードが多くてよかったです。
マルシル可愛い!

ダンジョン飯 10巻 (HARTA COMIX)

ダンジョン飯 10巻 (HARTA COMIX)

よつばと! 15巻(作者:あずまきよひこ

正直もう続きは出ないものと思ってましたわ(死
三年振りの新刊ということで、久々に読んだんですが、
まあ日常物なので特に繋がりとか覚えてなくても全然問題ないですね。
終わりのないのが終わり状態の作品ではあるんですが、
よつばももうすぐ小学生にあがるということで、
どこまで作者様がこの日常を描いていくつもりなのかで
本当の終わりは変わってきそう。
とりあえず出来れば一年に一冊ぐらいのペースでおなしゃす('ω')

よつばと!(15) (電撃コミックス)

よつばと!(15) (電撃コミックス)

ゴールデンカムイ25巻(作者:野田サトル

入れ墨の囚人集まりまくっている話の続き。
散らばっていたメンバーも続々集まってきたのはいいのだが、
その分今回はあまり話が進まなかったような印象もある。
キロランケ達と旅していた頃が一番好きだったせいもありそうだけど、
ちょっと話を読み進めたくなる気持ちが弱くなってきてるかも。

ブルーロック 13巻(作者:金城宗幸 / ノ村優介)

いよいよU20代表戦なので、久しぶりに11:11の試合が見れます!
というとサッカーマンガとしてどうなんだという気もしますが(笑)、
内容はやっぱり面白いです。
ついに糸師冴も本筋に絡みますしね、続きに期待!

本(小説)

推し、燃ゆ(作者:宇佐見りん)

芥川賞を受賞した本作。
推しのアイドルが炎上してしまったという、
現代ならではのシチュエーションをもとに、
今を生きる若い女性の一面に焦点を当てた作品。
生々しさや文章の熱量はただならぬものがあるのですが、
話がめちゃくちゃ面白くて惹き込まれるかっていうと、
うーん、という感じ。
もしかしたら同じくアイドルや声優のファンで追いかけているという
人にとっては物凄く共感に満ち溢れた物語なのかもしれないけど、
自分にとっては驚きとも共感とも遠く、
なんとも中途半端な距離感のまま終わってしまった物語でした。
あと本編が125Pしかないのに1400円取るっていうのは
いくらなんでも芥川賞にかこつけてあくどすぎやしないかい?

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

さよならの言い方なんて知らない。 5巻(作者:河野裕

いよいよ本作の舞台と隠され続けてきた秘密が明かされました。
驚きといえば驚きだけど、河野さんらしいといえば河野さんらしい、かな。
そして挑戦するテーマ性については実に河野さんらしい。
ある意味ではこの物語そのものがメタファーになりうるような構成だ。
とりあえず読み終えてようやく、
「表紙の女の子は冬馬美咲だったのか」と理解しました。
恐らく次巻かその次ぐらいに完結するのかなと思うのですが、
香屋歩がヒーローになることでどんな証明を果たし、
ゼロ番目のイドラをどう導き出すのか、
気長に続きを待ちたいと思います。

昨日星を探した言い訳(作者:河野裕

一時期、新潮のWebサイトでずっと無料公開・定期更新されていて、
毎日楽しみにしながらサイトをチェックしていた本作。
まあさすがに商業だからか、最後の方はWebサイトでは公開されず、
続きは本で読んでね的構成になっていたので、
ようやく終わりを見届けることが出来ました。
といっても結構期間が空いてしまったので最初から読み直しましたが、
実に河野先生らしい作品でしたね。
「いなくなれ、群青」程にはヒロインを信仰の対象とはしていないけど、
それでも美しさとか強さとか、あるいは弱ささえも含めて、
茅森という女の子の純粋性はいつもの河野節という感じでした。
ただ、キャラクター達が自分達で「恋人になるだろう」と明言するのは、
河野先生の作品では非常にレア。いつもは「そういう関係じゃない」と
彼らの中では整理されていることが多いので。
そういう意味ではまさに河野先生が挑んだ直球な「恋愛小説」という
ことになるのかもしれない。
星空の下、トランシーバーを握り締める女の子というのはとても象徴的で、
この表紙も含め、僕にとってはとても印象深い作品だったかなと思います。